春一番から
嵐になって
今日はいる
帰り道、
春雨にうたれながら
満開の紅梅がわらってた
目が合っちゃったんだよね。
その子と背中を向けて
歩かなきゃならないのに
うしろがすごく気になった
振り返ったら、
やっぱりニコニコして
そのこは香りを届けてくれた。
思いっきり吸い込んでも
そのこはイヤな顔せずに
観るともなく、観てた
こんなこと書くと、
きみは “ばかじゃない?” って
どうせ笑うんだろ?
紅梅のことが気になったけど
家にも帰りたかったから
薄れていく香りを感じながら
前に歩いた。
“私の桜”
と呼んでいる
昔からある桜の木が一本、
みんなの公園に植えられている。
夜の公園に
その子も佇んでるけど
私が近付くと
枝をいっぱいに広げて
『おかえり』
と言ってくれる。
うん、
あのこはやっぱり綺麗
だけど、どちらでもない
中性的な子。
あんまり心いっぱいにして
迎えてくれるから
今日は降ってくる雨のせいで
涙が出そうになった。
どうせ君は
こんな夢見がちな話しは
もう、こりごり!
って思ったんだろ?
ほんとうは
桜の秘密を
教えてあげようと思ったけど
きょうは、や〜めた!


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